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 柄合わせについて
 

背中心を合わせる
縫製(縫う)
縫製(縫う)
縫製(縫う)
衽を合わせる
縫製(縫う)
縫製(縫う)
縫製(縫う)


“柄合わせ”と言う言葉をお聞きになったことはありますか?
反物を仕立てるとき、縫い合わせる部分の柄をあわせることなのですが、同じ着物でも柄合わせによってすらりときれいに見えたり、いかにもギクシャクして、しっくりこない柄合わせになってしまっているものもあります。

当店は「販売⇒裁断⇒仕立て⇒検針⇒納品着付け」の一連の流れをすべて当店内で行っています。販売はもちろんですが、「裁断」を店で行い、「仕立て」は地元の仕立て屋さんにお願いして細かい部分まで自分達の目でチェックをしています。


当店が、ここまでこだわる理由は、ひたすら「お客さまによろこんでいただくため」です。
コンセプトは「きものを着て楽しむこと!」、お客様が変身してきれいになるお手伝いをする仕事です。
本来、きものに携わる仕事をしている呉服屋にとっては当然の義務だと思います。
しかし、現在では仕立てに関する知識が少ない呉服屋、または商品だけ販売して、仕立ては仕立て屋さん任せにしているお店がほとんどなのです。仕立て屋さん任せにしているお店では、仕立て屋さんが十分に気を遣っていただける方なら良いのですが、必ずしも時間と頭を使って、柄合わせをしていただける方は少ないと思います。

ここでは、 きものを仕立てる“柄合わせ”の基本をご説明します。
同じ反物でも、まったく違った雰囲気になりますので、お手持ちの着物やテレビなどで着物姿をご覧になる時にちょっと意識していただくと、わかりやすいと思います。

基本的な寸法について、ご説明してありますので参考に読んでみてください。

 |“柄合わせ”ってどういうこと?(基礎編) |  裁断:さいだん  |

 |  “柄合わせ”の方法  | 柄合わせの参考(応用編) |


  “柄合わせ”って、どういうこと?(基礎編)
 


■柄合わせの基本■

“柄合わせ”とは、反物を仕立てるときに着物として、重要な場所によい柄がきて、仕立てあがりの着物の着姿がきれいになるように柄を合わせることです。

絵羽柄(着物全体が流れるような柄付けに決まっているもの)は、柄付けの時点で柄の位置が決まってしまっているので、基本的に着られる方の体型などに関らず、柄を優先して仕立てます。
しかし、小紋・紬・ゆかたなど、同じ柄の繰り返しになっている反物を仕立てるときは、柄合わせで柄の位置を調節して、その着物が一番きれいに仕立てあがるようにします。着物を良く見せるのも悪く見せるのも柄合わせ次第と、大きく影響してくるのです。

〔右図の説明〕

*前から見た図(上)
@上前の下から1尺くらいの所から下まで
 :前身ごろと衽の柄を合わせて縫い合わせるます。
A上前(右胸)のあたり
 :訪問着の柄付けのように胸の所に柄が合った方が華やかで寂しい雰囲気になりません。
B前姿、袖の部分
 :前身ごろ(隣に来る部分)と柄が並ばないように袖の中心より少し下へつながって自然な流れになるようにします。

*後ろから見た図(下)
@右肩の後ろ部分
 :後ろ身ごろの肩山より少し下に柄がくるように。
A後ろ身ごろの裾
 :柄が途中で切れないように、自然な流れでつなげる。ヒップのあたり(帯の下)は目立つ柄を出さない。特に同じ柄が並ばないように注意してすっきりと見せる。
B後ろ姿、袖の部分
 :後ろから見たときに寂しくならないように袖の中心辺りに柄を入れる。

<注意>でも、用尺(反物全体の長さ)は決まった長さしかありません。柄合わせは重要な部分から順番に合わせていくので、柄合わせがしてあった方が良いという部分が、必ずしも全部うまく合うとは限りません。着物1枚1枚によって、それぞれが一番きれいに見えるように工夫しますので、ご了承ください。



   
  裁断 :さいだん
 

 *1反の反物はこのように割り振って裁断します


 ●実線・・・裁断(裁つ=切る)部分  点線・・・裁たない。肩山で折る部分
  《例》 身長 150センチの女性の場合です。

 そして、この平面的なぶつ切り状態では分かりにくいので、次の項目で実際に説明します。


  柄合わせの方法
 

■各部分の名称■

右の写真は仕立てる前の小紋(反物)です。
裁断してあるのでわかりやすいように並べました。前項で裁断した主な部分(左から4枚分)です。

@C :一番、右左は袖
AB :身ごろ
     Aの左側、Bの右側は前身ごろ
     Aの右側、Bの左側は後ろ身ごろ

柄合わせの重要な部分は
「柄合わせの基本」のイラストの部分です。
実際には裁断する前にうまく柄が合うかどうか、お客様の寸法計算をしながら、実際に柄を合わせてみて、はさみを入れます。

《 余談 : By千恵子 》
この小紋は一続きになっている柄がとても長いので柄合わせは本当に苦労ものでした。(Byかっちゃん談)
この写真では小さくて見えないと思いますが、身丈(写真の上から下まで)全部でも一続きの柄は一通り見えていません。
要するに、小紋・紬・ゆかたなどは同じ柄の繰り返しで柄付けされていますが、その「一続きの柄」のパターンが長ければ長いほど、縫う時に同じ柄を隣に持ってくることが難しくなるのです。
また、ゆかたは大柄(一つ一つの柄が大きい)のでそれをうまく組み合わせるのがとても難しいのです。


もう1つの例です。
右の写真(下)は仕立上がっているゆかたです。
わかりやすく青色で印を付けました。

注目点は以下の2点、
@なでしこ(丸印)が斜めに順番につながっている
A矢がすり(細い横線)が横にまっすぐ並んでいる

この2点に注目してみるとこのゆかたはぴったりと柄合わせができているということがおわかりいただけると思います。

《 余談 : By千恵子 》
ちなみにこのゆかたは私の私物です。
かなり「地味!」 と周囲に言われ、今年は派手×2なゆかたを買いました。
   @       A       B      C

   
  柄合わせの参考 (応用編)
 

参考に知っておくとよいパターンの柄合わせについての説明です。


■横縞■

柄が横縞になっている場合は、「A/B」 2種類の合わせ方があります。
縞の幅や色によりますが、全体的な割合から考えると「B」のようにずらすことが多いです。視線が段々と左から右へ下がっていくので着姿がすらっとして見えます。着られる方の雰囲気や、柄によって「A」のようにする場合もあります。



■縦縞■

柄が縦縞になっている場合も、「A/B」 2種類の合わせ方があります。
縞の部分を衽に入れて、上前の身ごろ(衽に近い方)から縞を入れない、交互にしていくパターン、もう一つは、縞を衿部分に入れて、衽は縞になっていない部分を入れ、上前の身ごろ(衽に近い方)に縞の部分を交互に入れていくパターンの2種類です。
この場合も、実際に着装していただくとぜんぜん違う雰囲気になりますので、着物の雰囲気とお客様の雰囲気が合うように販売時点で柄合わせを決定していきます。




■ぼかし■

柄が縦縞のぼかしになっている場合は、「A/B/C」 3種類の合わせ方があります。

基本的には「A」(又はC)にすることが多いです。

前幅、後ろ幅の調節は袖に近い方ではなく、脇縫いで調節するので、寸法によってたくさん縫い込む可能性があるため、ぼかしは色のグラデーションが順番になるようにしていくことが多くなります。
特に、ぼかしの割合がイラストのように「5:5」ではなく、「7:3」の場合は、背中心と袖口に同じ色がくるようにして、脇にぼかしの濃い部分をもってくる「A」のようにしないと変な着物になってしまいます。逆の場合は縫い代に大半が入ってしまって、ぼかしが少ししか出なくなるので、寸法によっては「染めムラがある着物なの?」と難あり商品のようにみえてしまうことがあるかもしれませんので注意が必要です。


 @横縞 
 A.横で合わせる       B.段違いにする

 A縦縞
 A.縞を「衽」に出す     B.縞を「衿」に出す

 Bぼかし
 A.脇を濃くする     B.全部左から右へ   C.3層のぼかし
前は寸法についてのご説明です。
      こちらへ  ⇒⇒⇒  「 寸法について 」 ページへ
   
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